特別支援教育分科会

発達に即し、造形の喜びを実感できる活動とは。

会員の実践紹介

小さな植木鉢   (小学校 特別支援学級)

   

 テラコッタ粘土で好きな形の小さな植木鉢を作りました。

多肉植物を選んで植えてみました。

ゼリーであそぼう

           (小学部1年生)

 

 寒天やこんにゃく粉を原料に食紅で色を付けたゼリーを使った、暑い時期にぴったりの感触遊びです。大きなゼリーの塊をひんやりした感触を楽しみながら砕いたり、つまんだり・・・。ステンレスのバットの上に並べたゼリーは、光を反射して宝石のように輝きました。触感と透明感のある色を充分楽しみました。

 

よく見て描く、よく見てつくる

~自分だけの野菜・くだもの~

           (高等部)

 

野菜や果物の 匂い・色・形 を観察し、描くことで野菜や果物をよく知りました。その後で、紙粘土で作り、色を付けました。

五感を使って観察し、絵画と立体とで表現できたことは、物の見方を学ぶきっかけになりました

色と形でおしゃべりしよう

           (高等部)

 

「楽しい」「嬉しい」「強い」「かわいい」など、表現したい気持ちを選んで鮮やかな「トーナルカラー」の切り紙で「色と形」を通して表現した作品からは子どもたちのおしゃべりが聞こえてくるようです。

 つなげてあそぼう    (小学部2年)

 

あらかじめ切っておいた牛乳パックとサイコロキャラメルの空き箱を使って、自由につなげて遊びました。高く積み上げたり、横につなげたり、重ねたり…遊んでいくうち、「キリンにしよう!」と思いついた子どももいました。自由な発想が広がりました。

 

わたであそぼう   (小学部1年)

   羊毛という、ふわふわの心地よい感触を遊びの材料として考えた活動です。化繊の手芸綿とは異なる感触に、子どもたちは興味を持っていました。感触と色を楽しんで遊んでできた形が、そのまま作品になりました。フエルトにするとさらに、感触の変化を楽しむことができます。

元気をくれるお面を作ろう (高等部1年)

     「元気をくれるお面を作ろう」というテーマで、どんなお面を作るかを考えました。

 工作用紙の土台に新聞紙を丸めて貼り、目や鼻、頬などを盛り上げ、その上に和紙を貼って立体的なお面にしました。最後にアクリル絵の具で色をつけ、自分のイメージしたお面を完成させました。

紙版画~修学旅行の思い出 (高等部3年)

  修学旅行で大阪へ行きました。楽しかった旅の思い出を、紙版画で表現しました。大阪城天守閣や海遊館でのワンシーンなど、自分で選んだ写真を参考に見ながら下絵を描き、版を作って、イメージ通りの作品を作りました。

和紙のランプシェード (高等部3年)

 時間をかけて作った後、家庭で身近に使えるものとして、和紙のランプシェード作りに取り組みました。

 完成までに時間がかかっても形が変わらず、きれいな丸い形にしたいと思い、ビーチボールを心材にしました。小さく切った和紙を一枚ずつ貼り重ね、色和紙や絹糸なども貼りました。完成後、教室を薄暗くして電球をつけると、やわらかい光に模様が浮かび上がり、生徒たちもうれしそうでした。

 

 

 

一版多色摺りのスチロール版画 (高等部1年)

 

図鑑を参考にして、動物や電車など好きな物、描きたいものを探して下絵を描きました。版作りは、絵の輪郭線を割箸ペンでなぞり描きして凹ませ、溝を作っていきますが、ペンの使い方で線に変化をつけたり、フォークや肉叩きなどを使って、広い面にも変化のある模様を付けたりして工夫しています。一色ずつ出来上がっていく工程も楽しみながら、丁寧に摺りあげました。